調査レポート | 139,738ライブ配信

【139,738配信調査】YouTube縦型ライブは
横型より同時接続者数が増える?

公開: 2026年8月5日分析基準日: 2026年7月16日対象: 日本推定139,738配信
WB
調査・分析・執筆
Webbigdata配信データ研究所 / TubeSaku

日本のYouTube動画・ライブ配信データを独自収集・分析。詳しいプロフィール →

縦型ライブは、YouTube Shortsを特に目的なく見ている人にも配信を発見してもらえるのが最大の特徴です。では、本当に横型ライブより視聴者を集めやすいのでしょうか。TubeSakuが保有するライブ139,738本を横型・縦型へ分離し、登録者規模別の同時接続者数を比較しました。

記事・資料にそのまま使える引用用サマリー

TubeSakuが日本推定139,738本のYouTubeライブを分析したところ、向きを確認できた124,135本の26.2%が縦型ライブだった。横型ライブでは初回観測同接の77.8%が9人以下で、10人以上なら上位22.2%、おおむね上位2割に入る。一方、縦型ライブでは10人以上が46.6%だった。登録者1,000~1万人では同接中央値が横型5人に対して縦型9人だったが、大規模チャンネルの強い配信では横型が上回った。出典:TubeSaku「YouTube縦型ライブ同接調査 2026」 https://tubesaku.com/research/youtube-vertical-live-benchmark-2026/

この調査でわかったこと

向き判明分の縦型率
26.2%
32,482 / 124,135配信
1,000~1万人の同接中央値
5人 → 9人
横型に対して縦型は1.8倍
後日の取得不能
11.2%
15,603 / 139,738配信

そもそも縦型ライブは、なぜ露出を得やすい?

YouTube公式ヘルプは、縦型ライブについて、既存のチャンネル登録者に限らず、YouTube Shortsを閲覧中のユーザーもライブを見つけられると説明しています。通常ライブを見る目的でYouTubeを開いていない人にも、ショートをスワイプしている途中で存在を知ってもらえる可能性があります。

このため、通知を受け取る固定視聴者や事前告知による集客がまだ少ないチャンネルほど、縦型ライブの発見経路が効きやすいと考えられます。

参考:YouTube Help「Get started with live streaming」。同ページでは、横型ライブはShortsフィードで発見不可、縦型ライブフィードは発見可能と整理されています。

全体の分類結果

分析対象ライブ139,738本は、横型91,653本、縦型32,482本、向き不明15,603本へ分かれました。
分類配信数チャンネル数全体比
横型ライブ91,65321,10765.589%
縦型ライブ32,4825,26423.245%
向き不明15,6035,49311.166%

チャンネル数は重複します。同じチャンネルが複数形式の配信を行っている場合、それぞれに含まれます。向き不明は性能比較から除外しました。

Q. ライブ配信で同接10人はどのくらいすごい?

横型ライブなら、初回観測同接10人以上で上位22.2%、おおむね上位2割です。一方、縦型ライブでは10人以上が46.6%に達していました。
初回観測同接横型ライブ縦型ライブ
3人以下50.60%23.91%
6人以下69.27%41.60%
9人以下77.83%53.37%
10人以上22.17%46.63%
50人超6.14%13.13%

同じ「同接10人」でも、横型ではすでに上位層ですが、縦型ではほぼ中央付近です。Shortsフィードから発見される縦型ライブは、横型より同接の分布全体が上へ移っており、配信形式を無視して同接数だけを比べると実力を誤って評価する可能性があります。

「10人以上」は、9人以下の割合を100%から差し引いて算出しました。横型は100−77.82506=22.17494%、縦型は100−53.37418=46.62582%です。

Q. 登録者1,000人未満では縦型が強い?

絶対同接は縦型が大きい一方、登録者比はほぼ同じでした。
指標横型縦型
配信数52,0429,522
同接中央値2人5人
上位10%ライン8人17人
登録者比中央値1.258%1.245%

同接中央値は2人から5人へ増えています。しかし「登録者1,000人未満」は登録者1人から999人までを含む広い帯です。縦型配信者が帯の上側に偏っていれば、絶対同接が高くても登録者比は同程度になります。今後は1~99人、100~499人、500~999人へ細分化して確認する必要があります。

Q. 最も縦型の効果が大きい登録者帯は?

登録者1,000~1万人です。中央値だけでなく、上位ラインと「登録者の1%以上を集めた割合」でも縦型が上回りました。
指標横型縦型縦型÷横型
同接中央値5人9人1.80倍
上位25%ライン11人19人1.73倍
上位10%ライン26人45人1.73倍
登録者比中央値0.226%0.321%1.42倍
登録者の1%以上を集めた配信9.59%17.03%1.78倍

登録者はいるものの、通常ライブだけでは十分な通知・検索・関連動画流入を得にくい規模で、Shortsフィードからの発見が最も効いている可能性があります。

Q. 登録者1万~10万人でも縦型が有利?

中央値では縦型が上ですが、大きく当たる配信では横型が逆転しました。
指標横型縦型
同接中央値23人29人
上位25%ライン74人80人
上位10%ライン215人183人
登録者比中央値0.097%0.142%

縦型は平均的な配信の底上げに向く一方、イベント、コラボ、記念配信、大型企画など、視聴者が目的を持って訪れる強いライブでは横型が優位になる可能性があります。

Q. 大規模チャンネルではなぜ横型が逆転する?

固定ファン、事前告知、通知、待機枠によって、Shortsフィードに頼らなくても視聴者を集められるためと考えられます。
登録者帯指標横型縦型
10万~100万人同接中央値128.5人145人
10万~100万人上位10%ライン1,599.4人770.4人
100万人以上同接中央値240.5人87人
100万人以上配信数276本18本

登録者10万~100万人では中央値は近いものの、上位10%は横型が約2.1倍でした。登録者100万人以上は縦型18本・6チャンネルしかなく、一般化には不十分ですが、縦型がほとんど選ばれていないこと自体が特徴です。

縦型ストリーマーの優秀事例は、最新ランキングで確認

縦型ライブの視聴実績は週ごとに大きく変わるため、本レポートでは特定チャンネルの固定事例を掲載しません。現在どの配信者が高い週間視聴数や登録者比を記録しているかは、毎週更新されるTubeSaku YouTube縦型配信ストリーマーランキングで確認できます。

最新版のTubeSaku YouTube縦型配信ストリーマーランキングを見る →
週間視聴数、登録者数、登録者比を掲載。最新週の優秀な縦型配信者を確認できます。

週間視聴数は同時接続者数ではありません。長時間の配信では、Shortsフィードから短時間の視聴者が入れ替わることで累計視聴数が大きくなるため、同接・視聴維持率・登録増加とは分けて評価する必要があります。

11.2%が後日の再取得で向きを確認できなかった

分析対象139,738本のうち、15,603本は2026年8月4日の再取得時点で動画プレイヤーの向きを確認できませんでした。分析基準日の2026年7月16日からは約19日後で、対象配信そのものは公開後およそ20~110日程度でした。

公開状態で向き確認
88.8%
取得不能・寸法なし
11.2%

APIの一時的欠落を疑い、欠落動画を10件ずつ、1.5秒間隔、追加2回の条件で再確認しました。目視確認では、チャンネル自体が削除されているケースと、動画・配信アーカイブが非公開になっているケースの両方がありました。

11.2%すべてが配信活動を辞めた人や規約違反をしていた人という事ではありません。別の動画で活動を続けながら、過去配信だけを非公開にした人も含まれます。それでも、チャンネルと公開可能な配信実績を維持していること自体が、考えられている以上に努力の継続を要する活動である事が分かります。

縦横同時配信(デュアルストリーム)は、純粋な縦型ライブと同じ扱いとは限らない

YouTubeは2025年に同じURL・チャットを共有しながら、横型版と縦型版を同時に配信するライブ配信機能をリリースしました(縦横配信/デュアルストリーム)。公式ヘルプでは、Shortsフィードで視聴しているユーザーには縦型版、それ以外には横型版を表示すると説明されています。

純粋な縦型ライブについては「Shortsを閲覧しているユーザーも見つけられる」とショートフィードに表示されている事が明記されていますが、縦横同時配信の説明では同じ表現が使われていません。このため本調査では、縦横同時配信が純粋な縦型ライブと同等の新規発見効果を持つとは仮定していません。(SNS上では縦横配信の実験を行ったところ、Shortsフィードからの視聴が0だったという発信もあります)

公式文言だけから「縦横同時配信はShortsフィードで発見されない」と断定することもできません。純粋な縦型ライブと同じ流入が得られるかは、別途実測が必要です。

YouTubeでは、日次ログイン視聴者の30%以上がライブを見ている

YouTube公式ブログによると、2025年第2四半期には、1日にログインしたYouTube視聴者のうち、平均30%以上がライブコンテンツを視聴しました。ライブは一部の熱心な利用者だけが見る形式ではなく、YouTube全体でも大きな視聴行動になっています。

この調査の方法

分析基準日時を2026年7月16日00:00とし、2026年4月16日から7月15日までに開始したライブから、配信開始後の同時接続者数と同時点付近の登録者数を取得できた配信を使用しました。

配信形式の判定
YouTube Data API videos.listplayer情報へmaxWidth=1920を指定し、embedWidth < embedHeightを縦型、embedWidth > embedHeightを横型として分類しました。正方形217本は横型側へ含めました。
同時接続者数
厳密な開始0秒時点ではなく、配信開始後に最初に取得できた同時接続者数です。取得成功140,317本では、平均観測遅延は約22.7分でした。
登録者数
同接の観測時点に最も近いチャンネル登録者数を使用しました。登録者非公開、登録者0人、終了後に初回観測された配信などを除外し、最終分析対象は139,738本です。
性能比較
向き不明15,603本を除外し、横型91,653本と縦型32,482本について、登録者帯別の中央値、25・75・90パーセンタイル、登録者比を比較しました。

結論:縦型は「まだ見つけてもらえないチャンネル」の露出を底上げする

縦型配信は、特に登録者1,000~10万人のチャンネルで、普段の同接を現実的に押し上げる形式でした。

横型配信では同接10人以上で上位22.2%、おおむね上位2割です。一方、縦型では10人以上が46.6%で、同じ数字でも形式によって位置づけが大きく異なります。登録者1,000~1万人では同接中央値が5人から9人へ増え、上位10%ラインも26人から45人へ上昇しました。一方、強い固定ファンと事前告知で十分な集客ができる大規模チャンネルでは、横型の上位配信が縦型を大きく上回ります。縦型は誰にでも効く万能形式ではなく、「通常ライブでは存在に気づいてもらえない段階」で特に価値が高いと考えられます。

調査結果を読むときの制限

よくある質問

横型ライブで同接10人なら上位何%?
本調査の初回観測値では、横型ライブの77.8%が9人以下でした。そのため10人以上なら上位22.2%、おおむね上位2割です。縦型ライブでは10人以上が46.6%で、同じ10人でも形式によって評価が変わります。
同接が少ないなら、すぐ縦型へ変えるべき?
登録者1,000~10万人では縦型の中央値が高く、試す価値があります。ただし、ゲーム画面の見やすさ、コメントの読みやすさ、長時間視聴との相性は別問題です。露出を増やす目的と、既存ファンが快適に見る目的を分けて考える必要があります。
縦型ストリーマーの優秀事例はどこで確認できる?
TubeSaku YouTube縦型配信ストリーマーランキングを毎週更新しています。週間視聴数、登録者数、登録者比から、最新週に実績を上げた縦型配信者を確認できます。
大規模チャンネルは縦型をやらない方がよい?
そうとは限りません。新規層への接触には使えますが、今回の結果では強い上位配信ほど横型が優位でした。既存ファンが十分に集まる場合、縦型を選ぶ相対的なメリットは小さくなります。
11.2%が取得不能なら、続けているだけで優秀?
活動継続率とは同一ではありませんが、チャンネルと配信アーカイブを公開状態で維持し、外部から確認できる実績を積み上げていることは、それ自体が継続の成果です。目視確認ではチャンネル削除や配信非公開も実際に確認しました。

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CSV配信形式別の全体件数
横型・縦型・向き不明の配信数、チャンネル数、構成比
CSV登録者規模別の全集計
同接p25・中央値・p75・p90、登録者比、1%・3%・10%到達率
CSV横型・縦型の主要比較
動画・資料で使いやすい登録者帯別の中央値と上位10%ライン
CSV同接人数別の到達割合
3人以下・6人以下・9人以下・10人以上・50人以下・50人超の横型/縦型比較

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