「ショートは、同じチャンネルでも数百回で止まる動画と数万回伸びる動画が混在する」。この印象は本当なのでしょうか。通常動画とショートを両方投稿する同じ4,107チャンネルについて、公開30日後付近の再生数を直近5本ずつ比較しました。
TubeSakuが、通常動画とショートを両方投稿する日本推定4,107チャンネルの動画41,070本を比較したところ、70.2%のチャンネルでショートの方が動画ごとの再生結果の振れ幅が大きかった。典型的なチャンネルでは、ショートの振れ幅は通常動画の2.12倍だった。一方、上位1本が直近5本の総再生数の50%以上を占める割合は通常動画23.1%、ショート22.9%で、ショートだけが一発バズへ依存する傾向は確認されなかった。出典:TubeSaku「YouTubeショート再生安定性調査 2026」 https://tubesaku.com/research/youtube-shorts-stability-2026/
日本のチャンネルと推定され、通常動画とショートの双方で公開30日後付近の再生数を5本以上取得できた4,107チャンネルを対象にしました。各チャンネルから、分析対象期間内でD30値を取得できた直近5本ずつ、合計41,070本を使用しています。
公開30日後付近の再生数 ÷ 同時点付近の登録者数。チャンネル成長による分母の違いを補正します。log(1 + 再生数÷登録者数)の5本内標準偏差。大ヒット1本だけに過度に引っ張られにくい形で、動画ごとのばらつきを測ります。この調査は「ショートが不安定になる原因」を特定するものではありません。ショートフィードの配信構造、テーマ、冒頭離脱、視聴者層などの因果関係は分析していません。
| 指標 | 通常動画 | ショート |
|---|---|---|
| 振れ幅の平均 | 0.192 | 0.359 |
| ショートの方が振れ幅大 | 70.2% | |
| 振れ幅倍率の中央値 | 1.00倍 | 2.12倍 |
全体平均同士を比べるとショートの振れ幅は通常動画の約1.87倍ですが、極端なチャンネルの影響を避けるため、結論には各チャンネル倍率の中央値である2.12倍を使っています。
登録者1,000人未満では78.7%と特に高い一方、100万人以上でも66.9%でした。分母が小さいことだけでは説明できません。
| 上位1本の占有率 | 通常動画 | ショート |
|---|---|---|
| 直近5本総再生の50%以上 | 23.1% | 22.9% |
| 直近5本総再生の80%以上 | 3.41% | 3.02% |
ショートの方が不安定なのは、必ずしも「5本のうち1本だけが大バズする」からではありません。複数の動画がそれぞれ上下し、5本全体の分布が広がっていると考える方が、今回の結果には合います。
| D30再生数の変化 | 通常動画 | ショート |
|---|---|---|
| 前回の半分~2倍 | 55.78% | 53.64% |
| 前回の2倍以上 | 22.20% | 22.55% |
| 前回の半分以下 | 22.02% | 23.82% |
| 10倍以上/10分の1以下 | 6.56% | 8.77% |
ショートは10倍級の変動が通常動画の約1.34倍でした。ただし「毎回まったく読めない」というほどの差ではなく、前回の半分~2倍に収まる割合の差は2.14ポイントです。
| 過去5本→次5本 | 通常動画 | ショート |
|---|---|---|
| 中央値が半分~2倍 | 72.74% | 70.89% |
| 中央値が2倍以上 | 14.23% | 12.02% |
| 中央値が半分以下 | 13.31% | 17.38% |
同じ1,080チャンネルで通常動画とショートのどちらがより変化したかを比較すると、ショートの方が予測しにくかったのは49.7%でした。ほぼ五分五分です。
つまり、ショートは1本ごとの当たり外れは大きい一方、5本程度をまとめたチャンネルの基準値まで通常動画より不安定とは言い切れません。1本の結果だけで判断せず、複数本の中央値を見るのが実用的です。
ショートの再生回数がバラバラに見える感覚は、データでも確認できました。
同じチャンネルを比較しても70.2%でショートの振れ幅が大きく、典型的な倍率は2.12倍でした。ただし、一発バズ依存度は通常動画とほぼ同じで、過去5本と次5本の予測可能性にも明確な差はありません。ショートは1本ごとの成否を評価するより、少なくとも5本程度のまとまりで見る方が現実的です。
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